CHAPTER:12  最後の試練



あ、あぁぁぁぁ・・・・うぅぅぅぅむ・・・・・
「先生。美架先生。どうやら気持ちいいお目覚めみたいね。」
何ともいえない奇妙な気分になって意識を取り戻した私に声をかけたのは、7番目の実習生の権藤寺亜矢であった。
「ハッ!」 私は身動きしようとして、両手を後ろ手に縛られ、両足は膝を曲げて開脚した体勢で拘束されているのに気づいた。
開脚した両腿の間は当然ながら女性の大事な部分が丸出しの状態になっており、奇妙な気分の原因はその部分を優しく刺激する
鳥の羽根によるものだった。
            
「そんなズタズタの体になっても、やっぱり女の性(さが)には逆らえないわね。なかなか乙な気分になってきたんじゃないかしら?」
「くっ・・・・権藤寺さん、あなたのようなリーダー格の優等生がどうしてまたこんなマネをするの!や、やめなさい!!」
「先生。私はこの特課クラスに入って、純粋に新しい世の中の秩序に共感しているの。それは悪いことだとは思ってないわ。
そんな素晴らしいプロジェクトを邪魔しようとする先生こそ、真の人類の敵だわ。」
「違うわ!あなたが信じている新しい秩序はまやかしよ!卑劣な反社会的行為が素晴らしい世界を作る手段だなんてありえない!
目を覚ましなさい!!」
「あら、目を覚ますのは先生の方よ。先生がこれまで私たち実習生の数々の拷問に耐え抜いてきたことは賞賛するわ。でも、もしかして
私の拷問に耐え抜いたら終わるとでも思っていたら大間違いよ。初めにルール説明があったように、仮に私の拷問をクリアしても、また
二巡目がスタートするわ。つまり、先生が屈するか命を落とさない限り、この拷問実習は終わらないってこと。いくら先生の精神力が
強靭なものであっても、いつかは限界が来るわ。だからもういい加減あきらめて素直に白状した方が賢い選択だと思わない?」
「いやよ!間違った思想に屈するくらいなら、ここで死んだ方がましだわ!!」
               
「ふぅーん、まさに教師の鏡ってわけね。いいわ、せいぜい自尊心を維持し続ければ。どうせまもなく泣き叫んで私に許しを請うことに
なるんだから。きっと。」
そう言うと亜矢はポケットから小さな容器を取り出しフタを開けると中に指をつっこんでかき混ぜはじめた。
そしてほんのり笑みを浮かべながら指先についたゼリー状の液体を私の股間と左右の乳首に丹念に塗りこんだ。
「あ、あぁぁぁぁぁぁ・・・・・な、なにをするの?!」
                     
「ふふふ・・・・、今にわかるわ。先生の中の女が目覚める時にね。」
やがて液を塗られた部分が異様に感覚が研ぎ澄まされてきて、ゾクゾクとヘンな気分になってくるのがわかった。
「いわゆる媚薬ってやつよ。さっそくいい気持ちになってきたでしょ?」
はぁはぁはぁはぁ・・・・・・亜矢が言うとおり、徐々に気分が昂揚してきて、意に反して私の中の女が覚醒してくる。
そんな気分を抑えようと両足に力を入れるが、開脚状態で固定された足はビクともしない。全身に嫌な汗が滲み出してくる。
               
「どう?“入れて”ほしかったら正直に言ってね。私に言わせれば、これまでの実習生たちは、情報を聞きだそうと懸命になるあまり、
一番大事なことを忘れているわ。先生がいくら優秀なアンダーカバーだろうが、所詮は女であることに変わりはない。それもさかりが
ついたメス犬同然のね。そんな淫らな女にはそれなりの責め方をしなくちゃ。」
亜矢は私の体が最高に敏感になってきたところで、傍らから電動マッサージ器を取り出してスイッチをオンにした。
先端がブルブルブルと音を立てて振動しはじめたマッサージ器を無防備に割り開かれた股間に押しつける。
あぁぁぁぁああぁぁぁああぁぁぁぁぁぁあぁ・・・・・・・・・・・
                        
思わずあられもない声を発して仰け反る私に亜矢は勝ち誇ったような顔つきをして、グイグイとマッサージ器で陰核を刺激する。
「や、やめて!お願い!!あぁぁあぁぁーーーー!」 快感というより苦痛に近い感覚に叫び声をあげる私を無視して、ひたすら性感の
ピンポイントを攻撃する亜矢。
あ、あぁぁああぁぁ・・・・・ ヒィィィィィィィィーーーッ!! うわぁぁぁあぁぁぁ・・・
何度も何度もオルガスムの直前で打ち切られる強烈な違和感に、私の精神はみるみるボロボロにされていく。
ただでさえ敏感な部分を媚薬の力でいやでも鋭くされた後では、この仕打ちはあまりに酷であった。
     
「先生、そろそろ降参したらどう?痛みには耐えられてもこの快楽地獄に抗える女はいないわ。ほうら、先生の乳首ツンツンに固く勃
ってきたし、あそこだって淫らな液でグショグショじゃない。感度抜群だわ。さあ精神が崩壊する前にさっさと白状しなさいよ!」
うぅぅぅ・・・あ、あぁぁああぁぁ・・・・・ イ、イヤ、イヤ、イヤァァァァァーーーッ!! あぁぁぁあぁぁぁ・・・
「強情ね。でも、この程度の前戯でそんな声を出してて、本当にこの先耐えられるかしら?」
亜矢はマッサージ器のスイッチをOFFにすると、今度はさんざん刺激を与えられ膨張した私の陰核を指先を使って愛撫しはじめた。
「すごいわ、先生のお豆、こんなに勃起してる!さあ、中身を見せて頂戴ね。」
や、やめなさいっ!! お、お願い・・・・・やめてーーーー!!
     

亜矢は私の哀願を無視して指先を器用に使って陰核の皮を丁寧に剥いて中身を露にした。
「さあ、ここからがテクニックを要するところよ。先生が素直にならないなら、この子が縛り上げられちゃうけど、いいの?」
「そ、それだけは・・・・お願い・・・・・」 私はあまりの恐ろしさに先ほどからすっかり弱気になってしまっていた。それもこの媚薬のせいか?
「いいわよ、でもその前に情報を吐いてくれなきゃ。」
「あ、う・・・・・・・・・・・・ だめ!い、言えない。言うわけには・・・・・いかないわっ!!」
亜矢は私の答えを聞くと、無言で1本の極細ワイヤーを取り出し、手際よく陰核の根元をギュッと固く縛り上げた。
ギャァァァアアァァァアアァァァァアアァァァーーーーーーー!!!!
                                         
息の根も止まるほどの激しい痛みと最も敏感な部分を締め上げられる恐怖に私は思わず大きな叫び声をあげてしまった。
その声をしばらくうっとりと聞いていた亜矢は、今度は別のワイヤーを取り出して左右の乳首の根元も同じように縛り上げた。
ウグワアァァァァアアァァァァアアァァァァアアァァァーーーーーッ!!
これまでの拷問でいやというほど傷つけられ、さらに媚薬で鋭敏にされた乳首に凄まじい痛みが襲いかかった。
「もう一度聞くわ。降参してすべてを白状する気になった?」
                       
あぁぁあぁぁぁぁぁ・・・・・・・
もはや言葉にならない呻き声をあげながら、私は汗と涙でグシャグシャになった顔を左右に振った。
「じゃあ仕方ないわ。今から先生の忍耐力を試させてもらうわね。」
亜矢は私の陰核と両乳首を結わえた3本のワイヤーを掴むと、天井から吊り降ろされた鎖の先にそれぞれを素早く結びつけた。
そしてコントローラを手にするとスイッチをONに入れた。
ウィィィィィィィィィィィィィーーーーーーーン 低い機械音が鳴り響き、徐々に鎖が天井に向かって引き上げられ始めた。
当然鎖に結ばれた3本のワイヤーも一緒に上に引き上げられる。
「アッ、ウ、グググ・・・・・」 激痛から逃れるため、私は嫌でも膝と頭を支えにしてブリッジの体勢を取らざるを得なくなった。
                          
ワイヤーが限界までピーンと張り詰めたところで亜矢はコントローラをOFFにして鎖を固定した。
「さあ、三点吊りの完成よ。その体勢を崩したら最後、先生の大事なところに全体重が一気にかかってブッツリ千切れちゃうかもよ。
日頃鍛え抜かれたその強靭な精神と肉体がいつまでもつかしら?ふふふふふふ・・・・・」
あぁぁぁああぁああぁ・・・・・く、くそぉぉぉぉぉぉ!!! 何とも言いようのないほど無様な格好を晒しながら、私はさらに
両膝と首に力を込めて踏ん張った。
5分が経過した。さらに5分。そしてもう5分が過ぎる。その間亜矢はただひたすら私の耐え忍ぶ有様を興味深く見つめていた。
既に私の足の筋肉はブルブルと小刻みに痙攣し出し、背筋も頭で支えた首の筋もそろそろ限界の悲鳴を上げはじめている。
そんな私に止めを刺すかのように、亜矢は巨大なディルドーを取り出すとこれ見よがしに私に見せつけ、その先端に先ほどの媚薬を
たっぷり塗りつけて震える両膝の間にゆっくりと近づけていった。
ああぁぁああぁぁぁ・・・・そ、それは・・・や、やめて!イヤァァァァァァァァァァァァーーーーッ!!!
                 

「先生、違うでしょ? 本音は、それを、入れて、早くぅーーーー!じゃない?」
亜矢は抵抗できない私の体内にそれを深々と挿入し、無情にも根元のスイッチをONにした。
まるで巨大な生き物のように激しく全体をうねらせながらディルドーが私の内側から責め立てる。
あぁぁ、ひぃぃぃぃ、い、いやぁぁぁあぁぁぁ!!いやぁぁああぁぁああぁぁぁーーーーーーーーっ!!!
抗し切れないオルガスムに私は嫌でも全身を悶えさせざるをえなくなり、三点で吊られたピンポイントには気も狂わんばかりの激痛
が集中して襲いかかってきた。
                  

ギャァァァアアァァァアアァァァァアアァァァーーーーーーー!!!!
(もう・・・もう、これ以上は・・・耐えられない・・・・・だ、だめだ・・・・・・・) そんな思いが私の頭の中をよぎった。
                                         


その瞬間、突然ディルドーが引き抜かれ、さらに三点吊りのワイヤーが断ち切られた。
私はそのまま体をドカッと床に落とし、全身で荒々しい呼吸をしながら、いったい何が起きたのかと恐る恐るあたりを見回した。
そこにはペンチを片手に半ば放心状態の亜矢の姿があった。亜矢自らがディルドーを抜いてワイヤーを切断したのだ。
亜矢の変化に気づいた鳶場教諭が驚いて怒鳴る。
「お、おい、権藤寺、どうした!残り時間はまだ10分もあるぞ!実習を続けるんだ!!」
                        
「生憎ね、亜矢にそんなことはさせないわ!」 地下室の入り口から女性の声が響いた。あの謎めいた生徒の東堂麻紀ではないか。
「と、東堂!おまえ、どうしてここに?!」 校長が驚いて叫ぶ。
          
「せ、せんせーーい!!ああ、なんてことを!!」 これまで私を責め続けてきた6人の女生徒たちが私に駆け寄ってきた。
いったい何が起きたのか状況を把握できない私は、ただひたすら進展を伺うしかなかった。
「洗脳パルスの発信源は破壊したわ。もう私の親友たちはあんたらの奴隷じゃない!!」 麻紀が校長に向かって言った。
「き、貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!生徒の分際で余計な真似をーーーーーっ!!」 校長が顔を真っ赤にして怒鳴る。
「なに言ってるのさ!あんたらこそ、教師の資格ゼロだわ!!」
                                              
「麻紀!」 ようやく自分を取り戻した亜矢が麻紀に向かって叫んだ。「わ、私たち・・・・・何をやっていたの?!」
「亜矢!宇摩子!桃子!目を覚まして!みんなこいつらに踊らされたんだよ!!京子!弥生!赤子!美弥子!先生を助け出して!!」
麻紀は亜矢たち実習生に大声で呼びかけた。 それは地獄の実習の終了を告げる声でもあった。
                          
いくら教師とは言え、特課クラスで戦闘員としての武闘訓練を積んだ7人の生徒たちの前では敵ではなかった。
突然の形勢逆転でマッド・ティーチャーズは捻じ伏せられ、智淡教諭の懐からこぼれ落ちた私の携帯から連絡を受けたシークレット・
ティーチャーズの急襲部隊が間もなく学園を掌握した。

人一倍カンの鋭い東堂麻紀はある日突然豹変した親友たちが何者かによってマインドコントロールされていることに気づいた。
                
彼女は親友たちを救おうと教師に相談したが相手にされず、また幾度か怪しげな男たちに狙われて警察に通報したがそこでも取り上げ
られないことから、教師も警察も既に影の力に支配されていることを知った。
そこで単身で学園の謎を調査しはじめたが、ちょうどその頃新たに赴任した私を真っ先に洗脳犯の幹部と思い込み警戒を強めたのだ。
そんな彼女の奇妙な行動を察した私の方も、彼女がマッドに何らかの関わりがあるのではないかと疑ってしまった。
しかし夜の校門での救出劇を境に彼女も私も互いに対する見方が少しずつ変わっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてついに洗脳の秘密に近づいた時、麻紀は講堂の地下で繰り広げられていた恐ろしい拷問実習の光景を目の当たりにした。
あと一歩のところで牢に繋がれた私の姿を発見した彼女は、私の気力がまだ持つと確認すると、まずは真相解明を急いだのだった。
         


あれから3ヶ月。
残虐な拷問の傷痕は私の心や体から完全に消えたわけではなかったが、その恐ろしい記憶を胸の奥底に封じ込め、私は今新たな
学校で再び教壇に立っている。
                          
サバト学園の一件は、一人の勇気ある生徒の親友を思う強い心と行動のおかげで窮地を脱し解決させることができたが、それは
マッド・ティーチャーズのほんの一組織を壊滅したに過ぎない。
全国にその触手を伸ばしつつあるマッドの野望を完全に打ち砕くためにも、私は捜査官である前に一人の教師としてこれからも生徒
たちにまっすぐな強い心を教え続けていくつもりだ。
次の指令が下されるまでは。
       

 

 

 

 

 



シークレット・ティーチャー美架  完



※この物語はすべてフィクションであり、登場人物および団体は実在しないものであります。

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